育児初心者の歩み

プレパパによる育児の準備

保育園児の一括採用

日本の社会は、特定のタイミングで一斉に多くの人が同じステップを踏むという特徴があります。これは、新卒一括採用だけでなく、実は保育園の入園にも見られます。

新卒一括採用の現状

日本では、大学を卒業した新卒者が一斉に企業に入社する新卒一括採用が一般的です。このシステムでは、新卒での採用が有利であり、中途採用は不利とされる傾向にあります。これは長年にわたる慣習であり、社会に深く根付いていると言えます。

保育園入園の一括採用

一方、保育園の入園に関しても同様の現象が見られます。共働き家庭が増え、子供が生まれた後、多くの親が育児休暇を取得します。育休の期間は職場によって異なりますが、一般的には1年程度であり、稀に3年取得できる場合もあります。

育休後、親は子供を保育園に預けて職場に復帰することが一般的ですが、保育園の入園時期は4月がメインです。これは、卒園時期が3月であるため、新たな入園が4月に集中することに起因しています。このシステムでは、子供の誕生時期に関係なく、基本的には4月に入園することが求められます。4月以外の時期に入園を希望すると、空きがなくなる可能性が高くなります。

特に、育休を2年や3年間取得すると、その後の保育園入園が困難になることが多いです。多くの会社では1年までの育休が認められており、0歳での4月入園が一般的となります。このため、1歳や2歳で入ろうとすると、既に0歳の時に「新卒」で入園した園児たちで枠が埋まっているということになり、入園するのが極めて難しくなります。

まとめ

このような一括採用のシステムは、多くの人が同じ行動をとることを強制し、個々の状況に応じた柔軟性を欠くという問題を引き起こしています。しかし、この手の問題はほとんど意識されることはありません。今後も当分変わらないことでしょう。

一方で、「0歳で保育園に子供を預けるなんてかわいそう」という感情的な声なら度々上がります。実際には、一括入園のせいで、たとえ会社が許したとしても、0歳で預けざるを得ないというのが実情でしょう。見えるものに対する感情的な声よりも、見えにくい歪な構造を見つめて声を上げていきたいですね。