育児初心者の歩み

プレパパによる育児の準備

計画無痛分娩の長期化

ママの強い希望もあって、私たちは、
「無痛分娩」と呼ばれるお産を選びました。

無痛分娩とは、麻酔を使うことで、
出産時に伴う痛みを止めて分娩を行う方法です。

麻酔を使うので、麻酔科医の先生とも連携をとるのですが、
私たちがお世話になっている病院では、
麻酔科医の先生は土日祝はいらっしゃらないので、
平日での分娩を目指すため、「計画分娩」も同時に行います。

いわゆる「計画無痛分娩」です。

今まさに、その「計画無痛分娩」を進めているところなのですが、
事前に考えていたよりも、長期戦になってきました。

計画無痛分娩が長期化してきたことで、
見えてきた様々な問題をまとめておきたいと思います。

計画無痛分娩とは

私たちがお世話になっている病院で行われている無痛分娩は、
予定日よりも前に入院を始めて、
その翌日から分娩に入るように陣痛促進剤を使うという、
計画分娩とセットになった「計画無痛分娩」です。

無痛分娩では、麻酔科医の先生と連携する必要があるのですが、
病院によっては、休日は麻酔科医の先生がいなかったり、
麻酔科医の先生のスケジュールが厳しく、
平日に突然、分娩を始めるとなっても、
即座に麻酔科医の先生が対応するのは難しい場合があります。

そこで、日程を決めて出産する「計画分娩」とセットで行うことで、
無痛分娩を行う「計画無痛分娩」を行う病院が多くあります。

計画無痛分娩の流れ

流れを大まかにまとめておくと、次のようになります。

  1. 予定日1~2週間前から入院
  2. 麻酔のためのカテーテル入れる
  3. 陣痛促進剤を使って陣痛を起こす
  4. 麻酔を使いながら出産する

陣痛促進剤で、陣痛を引き起こすのですが、
人によっては、その日にすぐに出産となったり、
一週間経ってもあまり効かなかったりと色々です。

私たちの場合は、あまり効かないパターンだったようで、
すでに入院から一週間、陣痛促進剤を使っていますが、
うまく効いてくれず、長期化の様相を見せてきました。

長期化の場合の問題点

計画無痛分娩で、陣痛を待つ日々が長引いてくると、
色々な問題が見つかってきます。

メンタルを保つのが大変

まず、最大の問題が、メンタルの問題です。

入院していると、周りは同じような妊婦さんや、
出産後のお母さんに囲まれた環境で過ごすことになります。
周りの人が早く出産を迎えているのを見たり、
隣のベッドの赤ちゃんの泣き声が聞こえてくると、
どうしても、自分も早く生みたい、どうして促進剤が効かないのと、
あれこれ悩んでしまいます。

また、カテーテルが入っているので、入浴も禁止されていて、
お風呂に入れない日々が続きます。

住み慣れた家ではなく、病室のベッドでの生活も当然ストレスになります。

このような状況の中で、
ママもよく「一旦、帰りたい」と口にしています。
「帰りたいなら帰ろう」と言ってはいるのですが、
「でも再入院も大変だし」と悩ましい状況が続いています。

病院が長期化をあまり想定していない

上は、私たち夫婦側が長期化に備えた心構えができていなかったのも原因の一つにあるのですが、
病院側も長期化をあまり想定しておらず、
ちらちらと問題が見えてきます。

病衣の替えがない

陣痛促進剤を使っている時は、
いつ陣痛が始まってもいいように、
病院が容易した出産用の病衣に着替えることになっています。

ところが、お世話になった病院では、
この病衣、毎日同じ病衣を使うことになるのです。

替えはないですかと尋ねても、「ない」とのことでした。 通常のケースだと、出産はほぼ一日で終わるので、
病衣は一人一着しか用意されていないそうです。

せめて2着あれば、自分たちで洗濯することもできますが、
1着を毎日着ないといけないので、洗濯する間がありません。

当然、陣痛促進剤を使っていれば、痛みが来ますので、
汗もかきますし、病衣はどんどん汚れていきます。
かなり、不衛生な状態となってしまいますが、
それでも着まわさないといけないというのはかなりのストレスでしょう。。。

紙パンツも使いまわし

上の病衣と同様に、病院で紙パンツの着用が決められていたのですが、
この紙パンツも一着しかありませんでした。

病衣以上に汚れやすいので、
これを永遠に使いまわしを余儀なくされるのは相当なストレスだと思います。。。

親が敵になる

入院が長期化すると、周りの人も当然心配してくれますが、
その心配が嫌な形で現れることがあります。

入院前には、無痛分娩に賛成してくれていたママの親でしたが、
入院の長期化をうけて、「なんで無痛分娩なんかにしたの」
と責めるようなことを言われるようになりました。

もちろん、娘のことを心配しての言葉なのは分かるのですが、
その言葉のチョイスが、娘の選択を否定するような言い方になってしまっているので、
ただでさえ、長期化で苦しんでいるママをさらに追い込む結果になってしまいました。

やはりママのお母さん達は、分娩での選択肢が狭かったこともあり、
この無痛分娩というよく分からないものに若干の抵抗もあったのかもしれません。
それが、入院の長期化の際に、「やっぱりそんなのダメなのよ」となってしまうのでしょう。

こんな風に、味方でいてほしい親ですら敵に回ってしまって、
追い込まれることもあります。

まとめ

計画無痛分娩のための入院が長期化することで見えてきた問題点をまとめました。

ママのそばで、ママの置かれている状況を見続けていますが、
やはり、その状況に置かれている本人とその傍らにいる人では
どうしても体感に差が出てきます。

今回、文章で、ママの置かれている状況を改めて整理することで、
かなりストレスの大きい状況だと再認識できました。

ママの支えになれるように頑張りたいと思います。