学習指導要領の改訂に伴い、
2020年から英語が「外国語」として、
「算数」や「国語」などと同じように、
教科というくくりになります。
これまでも、小学校で英語を学習する取り組みがされてきましたが、
そこからどのように変わるのでしょうか。
この記事では、小学校で始まる新しい英語教育についてまとめます。
これまでの英語教育
これまでの小学校における英語の授業は、
「外国語活動」という枠の中で行われてきました。
この外国語活動では、
ALT(Assistant Language teacher)などのネイティブ教師による授業を通じて、
英語によるコミュニケーションを体験することが主な内容となっており、
言語を習得するというよりは、言葉の違いや文化を意識することが目的となっていました。
新しい英語教育
では、新しい英語教育ではどう変わるのでしょうか。
学習指導要領では、
「聞く」、「話す」、「書く」、「読む」の基礎的な力を身に着けることが
目標として掲げられています。
そして、「外国語活動」は「聞く」、「話す」の技能を、
「外国語」教科では、「書く」、「読む」の技能を主に育むこととして、
学ぶべき内容が整理されています。
いわゆる英語の4技能である
- Listening
- Speaking
- Writing
- Reading
の基礎を身に着けることで、
より実用的な英語能力を身に着けることを目指しているようです。
小学校でここまでやる
実際に、英語を書いたり、話したりするためには、
文法や、発音など知識・技術的な部分も必要になってきます。
それでは、小学校でどこまで学ぶことになるのでしょうか。
発音
英語の標準的な発音はもちろんのこと、
「pick up」 ピック アップ → ピッカップ
のように、単語が繋がった時に発音が変化するリンキングや、
「excuse」 エクスキューズ
のような発音のアクセント
疑問文のイントネーションなども学びます。
単語・熟語・慣用句
単語は600~700語を扱い、
さらに、よく使われる熟語
「get up」:起き上がる
なども学びます。
また、慣用表現も
「excuse me」:すみません
「I see」:分かりました
などのよく使われるものを学びます。
文法
文法としては、次の3つの文の形を学びます。
- 主語+動詞:SV
- 主語+be動詞+(名詞、代名詞、形容詞) :SVC
- 主語+動詞+(名詞、代名詞):SVO
また、否定文、命令文(+否定形)、疑問文、1,2,3人称、過去形についても学びます。
まとめ
教科化されるということもあって、
かなり本格的な学習内容となっている印象です。
ちょうど、今まで中学でやっていた内容を、
一部、小学校に持ってきたような形になっているでしょうか。
言語の習得は早い方が有利と言われているだけあって、
この改革の効果に期待ですね。